模糊日記

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読書、アニメ、マンガ、ロードバイクなど思ったことを書きます

価値観を変える表現力〜欅坂46東京ドーム公演初日を見て〜

先日といっても1ヶ月以上前の話になるが欅坂46の夏の全国ツアー追加公演の東京ドーム公演に行った。

 

その日は雨も降っており水曜日という平日、仕事を休み宇都宮から電車に乗り東京ドームに足を運んだ。楽曲、パフォーマンスに惹かれ、欅坂にはまってもうすぐ1年が経とうとしていた。社会人にはまったものはそうアイドルであった。だが、私は強く言いたい、欅坂46はただのアイドルではない、確かに、握手会といったアイドル特有の活動をしている。しかし、彼女たち(欅坂46)の楽曲にはこれまで自分が知っていたアイドルらしさというのは感じなかった。自分らしく生きろ、自分を信じろ、世間に屈するなといった自分対社会という楽曲が多い。学生というクローズな場所からからオープンな土俵で戦うことになる社会人にならなければハマらなかったかもしれない。

 

本題に入りたいと思う。

今回訪れた、東京ドーム公演は8月の中旬から9月の初旬に行われた4都市計10公演の全国アリーナツアーの追加公演としての位置付けである。8月に行われたアリーナツアーでは仙台公演に行った。私が応援している平手友梨奈は怪我のため欠席であったが、見応えのある演出、ライブであった。アリーナツアーの後半5公演は平手は「避雷針」という楽曲のみ参加している状態であった。東京ドーム公演ではフル出演するのか、それとも一部だけなのか期待半分、不安半分の状態で開演を待った。

ステージの左側から平手友梨奈が一人歩いてきた。歓声が上がる、そしてステージに置かれたグランドピアノで静寂に包まれた会場に一音奏でるそしてステージは暗転し「Overture」が流れる、会場にいる観客たちは音楽に合わせ緑に灯したペンライトを振り、おなじみのコールを入れる。この曲が流れた時の一体感はすごい。自分も傍観者ではなくそのライブの当事者になった気分になる。そしてメンバーがゆっくりとステージに現れる。「ガラスを割れ!」が流れる。平手センターでのパフォーマンスは去年の全国ツアー(全ツ)以来である。紅白歌合戦では負傷のため小林由依がセンターを務めていた。会場は意外な一曲目にテンションは上がっていく、ペンライトを赤色にそして全員でRock youやBOWWOWといったコールを入れていく。私自身この曲は昨年のCDJで生で聞いているがその時もセンターは平手ではなかった。今回完全体となったガラ割れはその時の興奮をも遥かに凌駕するものであった。命削ってるなと感じるほどのダンスに目を奪われてしまった。ダンストラックと繋がり、可愛らしいという言葉は一切似合わないカッコ良い激しいダンスにこの公演への思いを感じた。「語るなら未来を・・・」が流れる。そして再びダンストラックに入る、交通標識を使ってダンスが止まったり、ダンスで、日常を表現するというものであった。そして「Student Dance」が始まる。この楽曲のパフォーマンスは今年見にいった全部のライブで行われている(武道館、共和国、全ツ)。パフォーマンス中スマホでメンバーを写しその映像がスクリーンに映し出される。スマホに映った映像からも楽曲に入り込んでいるメンバーの姿が伝わってくる。センターステージ上には噴水が上がり楽曲の雰囲気を作り出していた。そして再びダンストラック、今回は平手ソロであった。ピアノの上に上がり最後は鍵盤を踏みつけるという衝撃的なラストからの「エキセントリック」である。社会に対して自分らしくいることを肯定されている気分になってくる。MCが入り、「世界には愛しかない」につながる。この楽曲はこれまでの楽曲に比べ曲調、歌詞ともにポップな感じの曲である。ライブでは盛り上がる定番曲である。ステージ上には青空が映し出され、歩道橋のセットが作られる。歌詞にも出てくるその歩道橋の上で平手、土生、小林のポエトリーリーディングが行われていく。そして、2番ではMV同様に傘を使ったパフォーマンスそして、青空が雨模様になり歌の世界観に嫌が応にも引き込まれていく。共和国のオープニングでも感じたが、欅坂46のライブへの引き込み方の上手さは尋常では無い。これもTAKAHIRO先生が演出に関わっていることもでかいのだろう。爽やかな曲が続く「青空が違う」である。ユニットメンバーの菅井、守屋、渡辺梨加、渡邊理佐の4人が二組に別れて気球に乗りパフォーマンスしていく、会場中を柔らかい雰囲気に変えていく。続いて「バレエと少年」が始まる。こちらもステージをうまく使い楽曲の雰囲気をよくしていく。激しいダンスに目が行きがちだがこのユニットはしなやかなダンスがよく似合うと思う。「制服と太陽」「二人セゾン」と繋がってるいく。二人セゾンでは会場のペンライトがオレンジ色になり秋な雰囲気を感じるこの楽曲にさらに色がついていく。二人セゾンは平手のソロダンスが存在する。平手のしなやかなダンスには目を奪われてしまう。そして最後のアウトロで振り向くシーンの切なさはなんとも言えない。「キミガイナイ」でさらに会場は切なさ、儚さを帯びていく。ステージ中央には森が広がる。2018年の共和国ではコールが入っていたが、曲の雰囲気、会場の雰囲気のなせる業なのか自然とコールは消えていた。FIVE CARDSの「僕たちの戦争」で会場のしんみりとした雰囲気が一転テンションが上がっていく、後半戦が始まるぞという気持ちにさせてくる。五人囃子というユニットの「結局、じゃあねしか言えない」が流れる。自転車を使いユニットのメンバーが会場を走るのがとても印象的だ。この曲で会場が穏やかな空気が流れた。MCを挟み初お披露目の衣装でデビュー曲でもある「サイレントマジョリティー」を披露する。この曲をアイドルが歌うという異質さそしてデビュー曲であることに驚いてしまう。若い年代にとっては生きるための指標になり、上の世代ではこのように行きたかったという希望が乗せられていると思う。私自身学生時代にこの楽曲をちゃんと知っていれば自分の進みたい道をもっと突き詰める行動を起こしていたかもしれない。実際マジョリティーであったかもしれないがここまで強くはいることはなかった。人生100年時代と言われる今を生きているのでまだサイマジョみたいな生き方はできると思っているのである意味私にとって応援歌でもある。ステージが暗転し雷鳴が鳴り響き「避雷針」が流れる。ヒステリック、病みそうな歌詞のオンパレードだが最後のワンフレーズに救われるような気がする。早着替えからの「アンビバレント」では静まり返った会場が盛り上がっていく。そして間髪入れずに「風に吹かれても」が始まる。クライマックスに向けて会場の熱が上がっていく。風に吹かれてもの楽観的な歌詞には救われる要素がある。”人生は 風まかせ さよならまで楽しまなきゃ”ぶっちゃけその場の雰囲気やタイミングで人生は決まっていくと思うので思いつめても無駄かなと思えてくる。そして1番盛り上がる曲「危なっかしい計画」が始まる。メンバーの煽りに会場が応え会場のテンションはMAXになる。この曲は夏に放送されたMUSIC DAYでも披露されている。ただテンションが上がる。本編最後の曲「太陽は見上げる人を選ばない」が流れる。センターステージにて噴水に囲まれながらなのパフォーマンスは幻想的であった。そしてエンディングになりステージが暗くなった。しかし、規制退場のアナウンスは流れない、会場にはアンコールを求める欅坂46コール、私も何がアンコールでくるか楽しみでしょうがなかった、冬に発売予定の新曲かはたまた違う曲なのか・・・そしてあの曲の一音がなった瞬間会場が揺れたように感じた、そう「不協和音」である。平手センターでは2017年の紅白以来の披露にこの日最後の曲にしてボルテージはMAXであった。私自身も不協和音は生で聴いてみたかったのでとても嬉しかった。しかも衣装はMVと同じ衣装でそこでも感動。しかし、2番の”僕は嫌だ”は誰が言うのだろうか、この部分は今年の7月いっぱいで卒業した長濱ねるが言っていたのである。誰がやるんだと楽しみに待っていると2期生の田村でした。あっという間の一曲でした。そして終演。まさかの不協和音でテンションが上がり次の日仕事が手につかなかったのは言うまでもありません。

欅坂の楽曲は強い意志を持って動け、自分を信じろ、他に干渉されるなと言った強さが秘められていると思う。さらにライブでは演出やパフォーマンスをする彼女たちの一挙手一投足に心を打たれる。体力が限界に達しているであろうアンコールに激しい不協和音を持ってきて完遂する意志の強さはその場でしか感じられないものの一つかもしれない。これからも欅坂46を追っていきたいと思う。

 

共感できる!欅坂46 アンビバレント

超絶久々の更新になりました。

就職して色々バタバタして上手く時間が作れずにいました。

これからはマイペースながら更新頻度を増やしていきたい所存でこざいます。

 

友達の家で見た欅坂46の欅共和国2017の映像を見て欅坂46にはまってしまったのです。それからというもの直ぐにそのBDをAmazonでポチって、友達からもらったシングルCDをリピートするというハマり具合です。AKBとか乃木坂に興味を持たなかった自分なのに何故か欅にはどっぷりとはまってしまいました。

ここで8月に発売されたアンビバレントが素晴らしすぎたのでとてつもなく今更ながら書いてみたいと思います。

 

若者に向けられたメッセージ性が強い歌詞になっているなの個人的には感じました。

特にさとり世代と呼ばれる世代の生活、息苦しさ、思考を映し出していると感じました。歌詞を作っているのは秋山康さんなので、AKBグループのどれか、乃木坂が歌っていたかもしれないが、欅坂が歌うからこそこの楽曲は生きるのだと思います。

かく言う私もさとり世代と呼ばれる年齢であり本当にこの歌詞には共感しっぱなしである。

 

誰かと一緒にいたって

ストレスだけ溜まってく

だけど一人じゃずっといられない Ambivalent

誰かといる事は確かにストレスが溜まっていくと思う。さらに言うと誰かが妥協しなければ誰かと一緒にいるときは進んでいかない。だから一人でいる方が楽なはずだが、何かがあれば人に話したいと言った真逆の欲求が心のどこかに眠っているものだと思う。

 

ずっと自分だけの世界に

引きこもっていたいのに・・・

青空の下で、まだ無理をしなきゃいけないか

 人付き合いが苦手の人はこの歌詞に共感できるような気がする。私もあまり人付き合いが得意の方ではないと思っている。(他者からの評価がどうかは知らないが・・・)

「青空の下で、また無理をしなきゃいけないか」青空は俗に言うウェイウェイ系の人。そんな人がいるグループに放り込まれた時の自分の世界を持っている人が感じる感情がこの一節に含まれている思う。個人的な偏見かもしれないがウェイウェイ系の人は自分の言動や行動がマジョリティーだと思っている傾向があると私は思う。よって何かしらのグループ活動や、飲み会などに出ることになると、あまりそう言うのが得意じゃない人は必然的に無理して話を合わせたり、機嫌を損ねないように気を張っていなければいけない。本当にうまいこと書いているなと思う。

 

願望は二律背反

押し付けの理性なんて信じない 

 私はアンビバを聞いて初めて二律背反という四字熟語を知りました。意味は、ある命題とその否定命題とが共に、正しい論理的推論で得られる場合の両者の関係。この歌の中では「孤独なまま生きていたい」「一人になりたい」という一人でいることを肯定する歌詞と「だけど一人じゃ生きられない」人付き合いを肯定する歌詞が存在する。この二つが二律背反の関係と言える。二つとも正しい論理なのかもしれないと言ってからの「押し付けの理性なんて信じない」という歌詞が続く。この記事を書くにあたって理性という言葉を改めて調べたところ「道理によって物事を判断する心の働き。論理的、概念的に思考する能力」「善悪、真偽などを正当に判断し、道徳や義務の意識を自分に与える能力」つまり、一人でいることを正とするかそれとも誰かと上手くやっていく(話を合わせていく)が正とするかは誰かに言われて考えるものではなく自分で考えて答えを出すしかないというメッセージだと思う。

 

あっちを立てる気もないし

こっちを立てる気だってまるでない

人間関係 面倒で及び腰

話を聞けば巻き込まれる

いいことなんか あるわけないじゃない

それでも誰かがいなけりゃダメなんだ 

このフレーズは良いことを言っていると本当に思う。人は自分本位だからあまり周囲のことに気を張って相手を立てるようなことをする必要はない、下手に近づいたりすると、変なことに巻き込まれてしまうというのを上手く表している。しかし、最後に反する言葉で締めくくられる。何かで聞いた話だがストレスフリーにした状態のマウスと、ストレスを与えたマウスどちらが長く生きれるかを調べたらなんとストレスを与えられたマウスの方が長生きしたそうだ。最後に反する歌詞が入るのはきっと人間には適度なストレスや変化が必要でそのためには誰かがいなければいけないのだと示しているのだと思う。 

 

長々と書いてしまいましたが、アンビバレントは2018年のレコード大賞候補、そして年末にかけての様々なテレビで聴けると思います。ダンスのパフォーマンスも良いですが是非歌詞にも注目して欲しいです。

 

アンビバレント(通常盤)

アンビバレント(通常盤)

 

 

 

 

読書の楽しみ方

読書という言葉を聞いてちょっとお堅いなーとか真面目系かよと思う人がいるかもしれませんが話します。数ヶ月前ですが友人と読書についての話になりました。そこで読書への考え方の違いについて差異が起きて少し盛り上がった(ような)気がするので覚えている内容を少しまとめていきたいと思います。

 

 読書の考え方とスピード

ここでは小説を読んだということを例にあげていく。

読書の考え方

私は小説を読む際に意識していることは、フィクションの物語であっても、自分が主人公つまり物語の当事者であることを意識しながら読んでいくことを心がけている。心がけているというと大層なことをやっているように感じるかもしれないが、中学の国語のテストでよく”この時この登場人物の気持ちはどのような気持ちか?”という問題に対して読者(回答者)は登場人物の気持ちにならなければいけないはずである。大袈裟かもしれないが感情移入しましょうという話だと私は思っている。つまりあたかも自分が小説の世界に入り込むことを期待している問題だと解釈している。その癖からテストでなくても普通に小説を読むときは感情移入、物語の世界観へ入りこもうとする。物語の世界に入り込むことで新たな思想が生まれると思うし、少なくとも今の自分に欠落している感情や考え方を与えてくれると考えている。深く登場人物の思想や考え方を得るためにはやはり当事者意識を持つ必要性があるはずだと思う。

しかし友人はそんな私に対して言ったのだ「真面目に読みすぎじゃね」。そんな友人はどのような思いを持って読書しているのかを聞いたところ、深く考え込まずに語彙を増やす、ストーリーを楽しむために読んでいるというようなことを言っていた。小説から自分の価値観を変えようという思想を持っていなかったのだ。小説の現実は別物であるという考え方である。確かに小説はフィクションであるため現実のものではない。一理あるなと思った。

読書スピード

わざわざ前節と同じ章に読書スピードについての見出しを持ってきたのには意味がある。登場人物の感情に埋没する私の読み方は非常に時間がかかる。そのやりとりが行われる場所をイメージし、これまでのストーリーから今この登場人物はこの感情を持っているのではないかなどを考えながら読むためである。友達はストーリーの流れに身を任せるため、このセリフの真意はなんだろうと深く考え込まないということだろう。そこでスピードに違いが生まれてくるのであると思う。

 

D坂の殺人事件

友人と江戸川乱歩の”D坂の殺人事件”について話したことがある。このD坂の殺人事件詳しい話は省くとして私的にはめっちゃ面白いという感想には行き着かなかった。しかし、友達は面白いよねというのである。なぜそこに違いが生まれたのだろうか?ちょっと考えて見たいと思う。女性が殺される殺人事件が起き、その顛末は不倫関係にあった男が犯人であるというものである。その殺人に至る経緯がなんとも腑に落ちないものだと私の考え方である。決してストーリーがドロドロしているわけではないのだが加害者に感情移入が非常にしずらいのである。SMが趣味でそれが行きすぎて殺してしまったという顛末にどうも腑に落ちないのである。その加害者がドMという描写はなく、最後謎解きのシーンで明智小五郎が言ってしまうのである。確かにストーリーとしては意外性があり面白いと思う、しかし、幾ら何でも簡単すぎないかと思ってしまうため私はちょっと面白いとは言い難いなと思う。ストーリーを楽しむ人には面白いかもしれないが、物語の中に埋没したいと思う人には物足りないため差異が生まれたのだと思う。

 

最後に

読書の価値観というものには複数あることがわかりちょっと面白いなと思い記事にして見ました。かなり走り書きで書いているので所々文章として成り立たない部分があると思うので改訂して行きたいと思ういます。決して江戸川乱歩がつまらないと言っているわけではなく日本を代表する文豪として尊敬に値する人だと思います。

青くて痛くて脆い -住野よる-

とてつもなく風が強かった3/1にその本は手に入りました。昨年実写映画化そして今年にはアニメ映画化される”君の膵臓をたべたい”の作者住野よるさんの最新作”青くて痛くて脆い”。前作”か「」く「」し「」ご「」と「”から約一年ぶりの新刊です。感想を書いて行こうかなと思います。

 最後まで読んでもらえたら嬉しい限りです。

 あらすじ

人に不用意に近づき過ぎないことを信条にして大学に入学した僕(楓)。その前に理想を追い求めることを信条にする秋好寿乃が現れる。彼女は授業中に空気の読めない発言をするなど楓とは正反対を生きる人間だったが二人で「モアイ」と呼ばれる秘密結社を立ち上げる。この秘密結社は自分の求める理想のために小さな活動を行っていく活動をしている。3年後その組織は大きくなり楓はその組織をやめごく普通の大学生として就職活動を行なっていた。そして楓が組織を抜けた原因は秋好を喪失してしまったこともあった。組織はいつの間にか大きくなり最初2人で掲げていた理想とは離れたものになっていく。その組織を正しい方向に変えるため(リセット)するために楓は同級生の董介と共にモアイ潰しをはじめる。モアイ潰しの果に楓は何に気づくのか・・・

 

住野よるさんの良さ

キャラクターの心の変遷

住野よるさんが描くキャラクターは陰から陽、陽から陰への変遷が非常に読んでいて面白いものが多いような気がします。君の膵臓をたべたいを例にあげると主人公の僕(志賀春樹)も外には出ないような根暗な感じではあったがヒロイン(山内桜良)と出会い考え方や人との関わり方を変えていく。今作品では誰も傷つけないことを信条としなるべく目立つことなく暮らしたい楓と自分の理想を追い求めるために空気の読めない発言する秋好と関わることで楓の心の中が変化していく様子がわかってくる。

共感のしやすさ

フィクション作品なので物語全体が共感しやすいと言うよりは断片的にこの気持ちはわかるなと言う部分が非常に多いです。こんな人学校にいそうや自分もこんなことしていたなど既視感のある人物や場面に出会うことが多いですが、決して退屈になる印象がありません。きっと当事者でしかわからない気持ちや受け取り方と言うものが十人十色だからなのでしょう。

 

感想

今作品の感想をつらつらと書いて行きます。

人を失うの種類には2種類あることがわかりました。物語は大学1年生の時に初めて秋好と楓の出会い、モアイの誕生が描かれ、そして”あの時笑った秋好はもうこの世界にはいないけど。”で締めくくられる。一見事故や病気でなくなったことを想像してしまう。しかし、それは安直であることを物語のピークを迎えるところで明らかになるのです。モアイを潰すために活動していた董介にもうやめないかと言われるシーンでまさかの名前が明かされるのです。死というものはその場にいなくなることで失うものであるが、今回は人が変わったことを失うという言い方をしている。これには偶の音も出ませんでした。明らかに自分に欠落していた考え方でありました。決して秋好と楓は彼氏彼女の仲ではないのですが、この人が変わったということで決別してしまうのです。

この作品で印象に残ったワードがあります。正確には覚えていませんが”心の1層目と2層目”という言葉です。裏表がない人など言いますが絶対にそんな人はいないと思います。自分自身でもそう思いますし、どの自分が本心なのかも正直わからなくなる時があります。陰キャラなのか陽キャラなのかなどは本当に困る質問の一つです。もとを辿れば多分自分は根暗や陰キャラと称される部類だと思っています。何にでも対応できるようにテンションの開閉をしているのは自分でもわかるような気もします。

誰も彼も、理想を語る。誰のためだと優しさを語る。けれど、薄皮一枚はげば、そこに自らの欲望があって打算がある。

 青くて痛くて脆い 住野よる 角川書店

 

結局はみんな自分のためで、そこにあるものがなんだってよくて、そこにいるのが誰だってよくて、自己顕示欲やお金や性欲のために、人を利用できる。

 青くて痛くて脆い 住野よる 角川書店

モアイ討伐の佳境で楓がモアイのリーダーと話している時このような言葉が挟んである。この思考や行動というのは自分たちが生活していく上で切っては切り離せない感情なのかもしれないと私は思う。この思考は思ってもなくとも心の隅には絶対に潜在的に存在していると思う。ただ言えることは一つだと思うがこの感情があるからといって簡単に人を傷つけてはならないというところだろう。全て人間対人間の関係性にフォーカスした作品だと思うが、ここまで人を傷つけるという部分を強く印象に残る作品は過去作を通じて初めてだと思うが、人間関係の複雑さを再認識できる作品だと思います。人が傷つく描写の印象が強いが決して胸糞が悪くなるような作品ではなく最後に救われたような気分になれる作品であることは強調しておきたい。

 

最後に

この作品は大学生が主人公である。また、就活が裏テーマだったりするような作品だったりすると思う。私は就活を終え残り1ヶ月切った学生を満喫しているところだが、就活を控えている人にはほんのわずかではあるが心が締め付けられるような描写があるかもしれないが、就活中に読んだから鬱になる本ではないので是非一読してほしい作品である。特に35〜36は特に就職先への考え方を考えさせられるだろう。

 

今作品

青くて痛くて脆い

青くて痛くて脆い

 

 前作品(めちゃめちゃキュンキュンします)

 

か「」く「」し「」ご「」と「

か「」く「」し「」ご「」と「

 

 

 

https://www.instagram.com/p/BfymIoEjpVO/

青くて痛くて脆い君の膵臓をたべたいの住野よるさんの最新作。大学生が主人公の作品。傷つけてしまったことで気づけることもある。それをただそんなことあったな程度にすませていいのかを考えさせられる本。まさかすぎる展開にドキドキしながら読める作品。読み終わったあと装画と物語が繋がっているようで手にとって読んでもらいたいなと思える。#青くて痛くて脆い #住野よる #読書記録

 

自転車に乗るときに気をつけている事

ロードバイクを購入してから自転車に乗るときに気をつけていることがいくつかあります。

 

 

歩道は極力走らない

自転車は名前の通り車です。車道を極力走るようにしています。車道を走るときはきちんと車の進行方向と同じようにしなければ行けません。向かい側から車が走ってくるのはかなりの恐怖です。歩道はあくまでも歩行者のもの自転車がでかい顔して走るのは道義に反してしまうのです。

 

食事をきちんととってから

自転車はエンジンがついていない代わりに人間がエンジンとなる乗り物です。きちんと栄養をとっていないとハンガーノックと呼ばれる低血糖になることがあります。ロングライドでなくても体を使うので食事(栄養)は取らなければ行けないと思います。

 

横に広がりながら走らない

仕方なく歩道を通るとき横に広がりながらだと歩行者の邪魔になります。あくまでも歩行者が一番です。車道を横に広がりながら走ることができますかという話にもなってきます。

 

乗車前の確認

タイヤには空気が入っているか、ブレーキは作動するか、ホイールにブレはないか、ハンドル・サドルは固定されているかなど自分の命を預ける自転車なのでちゃんとチェックしなければなりません。

 

ヘルメットの着用

いざという時に身を守ってくれるヘルメット、ロードバイクのタイヤは軽快車に比べ細く少しの路面のギャップやスリップで転倒しやすいです。転倒したとき頭を守ってくれるものがなかったら怖くて自転車に乗れません。

 

法令の遵守

イヤホン運転結構やっている人が多いと思います。でも本当に危険です。法令では禁止とまで書かれていないようですが周囲の状況把握をできなければいけないの類いで規定されているようです。どう考えても音漏れしているようなイヤホン着用の運転者は歩行者として歩いていても怖くて仕方ありません。大きい音に気づけばいいだろうと考えているのも少し怖く感じます。小さい音の情報はかなりあると思います。人の足音、車のちょっとした音など事故を未然に防ぐためには目からの情報だけではなく耳からの情報もしっかりと入れるべきだと思います。あと、飲酒運転もダメです。自転車では酒酔い運転が罰則を受けるようです。酒酔い運転は酒気帯び運転と違い呼気に含まれるアルコール濃度で決められているわけではなく「まっすぐ歩くことができる」や「言語能力が欠落していないか」のような基準で決められるそうです。自分はお酒に強いからとたかをくくっていると懲役5年以下または100万円以下の罰金が課せられるそうです。車と同様にお酒を飲んだら自転車は乗らないようにしましょう。不幸しか産みません。

 

ざっと自分が気をつけていることを書いて見ました。日本は自転車に乗る人は多いが専用道路が少なかったりで自転車に関する法令などはなかったことにされがちですが、注意しないと凶器になりかねない存在だと思います。

とりあえずひと段落

久々の更新になりますが・・・

卒業に必要な書類やら発表やらで怒涛の2、3週間でした。

 

一ヶ月点検に久々に通学以外にロードバイクに乗りましたけどやっぱり自転車を漕ぐのは楽しいですね。まだ空気は冷たいですが風を切る感じがなんとも言えません。

カーボンフレームの軽さもさることながらブレーキのスキール音がなんとも言えないんですよねー

ロードバイク購入備忘録Part2

前回に続きましてロードバイク購入備忘録を書いて行きたいと思います。

 

 

完成車を買った時に必ず買うものは?

ロードバイクは速さを追求した自転車という前提があります。その背景から様々なものが別売りとなっております。箇条書きで示して行きます。

ペダル

完成車を買ってもペダルは付いておりません。ロードバイクのペダルには通常の自転車についているフラットペダルとペダルに足を固定することができるビンディングペダルがあります。このビンディングペダルビンディングシューズとセットで買わなくてはいけません。ここで注意しなければいけないのはビンディングシューズとペダルの相性がありメーカーが違かったりすると固定できないという悲劇が起きます。

ライト

ロードバイクには発電式のライトがついていません。そこで必要になってくるのが別売りのライトが必要になります。このライトは前、後ろ両方についけなければいけないので二つ必要です。

ベル

ライトはわかるけどベルも?とお思いかもしれませんがベルは装着の義務があるのでご注意を・・・

 

あったらいいもの

必ずではないですがあったらいいなと思うものを列挙していきます。

ヘルメット

頭を守る大事なものです。いくらスピード出さないと言っても乗ってるとスピードを出したくなるもんです。スピードを出すとすると歩道は危ないので車道を走ります。自転車は軽車両なので車道を走るのは道義にかなっているんです。

サイクルジャージ、サイクルパンツ(レーシングパンツ)

サイクルジャージの後ろには深いポケットがついておりそこに補給食であったり財布などを入れることができます。便利そうです私もいずれ買わなくてはいけません。そしてレーシングパンツはマジで必要だと思います。ロードバイクのサドルのクッション性は皆無です。めちゃくちゃお尻が痛いです。そこで必要になってくるのがレーシングパンツです。レーシングパンツにはクッションが入っているので長時間サドルに座っていてもあまり痛くならないと思います。これも買わなくては・・・

サイコン

サイコンはサイクルコンピュータのことです。速度や距離、時間、回転数などを測れます。今自分がどれくらいの速度で走っているかを確認できるのは楽しいと思います。また、心拍数の計測もできるものもあるため体調をチェックできます。これも欲しい!

ロードバイクは高価なものです。窃盗に合うリスクも高いでしょう。そこで、鍵はマストアイテムだと思います。

ボトルゲージ・ボトル

ボトルにはスポーツドリンクなどを入れ、ボトルゲージは自転車につけ自転車とボトルを一体化するための部品です。漕ぎながらも水を飲める楽ですね。

 

自転車は楽しい

ロードバイクのあの爽快感は本当に感動します。そしてタイヤから感じる路面の感じはやみつきになります。真波くんの言葉を借りると俺生きてるって感じがします。毎日見てても飽きません。あの美しい流線形はいつ見ても飽きません。

 

この記事がロードバイクが気になっている人に見てもらえると嬉しいなと思います。

 

 

shimenoyuki.hatenablog.com